豆の日について

毎年10月13日は「豆の日」、
そして10月は「豆月間」とされています

この起源は、古くから続く月見の風習に由来しています。日本では、旧暦の8月15日を「十五夜」、9月13日を「十三夜」として月を眺める習わしがありました。この二つの夜に作物をお供えする文化があり、十五夜には里芋、十三夜には豆を供え、これらの作物を食べることが風習となっていました。そのため、十五夜は「芋名月」、十三夜は「豆名月」とも呼ばれています。この「豆名月」に豆をお供えして食べた風習に基づき、10月13日を「豆の日」として制定された。

 豆類の歴史と人類への貢献

豆類は、私たち人類の歴史と共に栽培され、食されてきました。日本では、縄文時代の遺跡から小豆が発見されており、豆類がいかに古くから私たちの生活に深く関わってきたかがわかります。また、南米では紀元前8000年〜7000年頃に、既にインゲン豆が栽培されていました。世界には18,000種以上のマメ科植物が存在し、その中で食用として広く親しまれているものは約70種です。豆は、歴史的に重要な食料であり、その豊かな栄養価によって人類を支えてきました。

 豆類の栄養と健康効果

豆類は、現代の食生活においても欠かせない食品です。良質なたんぱく質やエネルギー源となる炭水化物、ビタミン類、ミネラルが豊富に含まれており、健康維持に役立つ栄養素がバランスよく含まれています。特に、現代人に不足しがちなミネラルを多く含むことから、豆類は栄養補給に優れた食材です。さらに、抗酸化作用が期待できるポリフェノールや、腸内環境を整える食物繊維も多く含まれており、健康に対してさまざまなプラスの影響を与えます。

古代の東洋医学では、豆は「五色の理論」に基づき、各色の豆が五臓(肝・心・脾・肺・腎)にそれぞれ作用するとされていました。豆は、健康を支える食品として、時に薬としても用いられてきた歴史があります。

 豆の日と豆月間の目的

 「豆の日」と「豆月間」には、栄養価の高い豆をより多くの人に食べてもらい、その健康効果を実感してもらいたいという願いが込められています。

豆は、健康的な生活を支えるだけでなく、自然からの贈り物として長年にわたり私たちの食生活を豊かにしてきました。

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